基本的に期間での使用期限付きライセンスで、更新しないと使えなくなるサービス形態に移行してから初めてのリリースとなる、AutoCAD 2017 がリリースされました。
(記事書いてる時点で、日本のサイトはまだ更新されてない模様。多分数日後)
CAD本体の機能的な更新点は、以下のとおり。
- スマート中心(線、マーク)
- PDFインポート
- クラウドにデータを公開
- 3Dプリンタに出力
- + バグフィックス
PDFインポートは、IJCAD に既についてる機能とほぼ同じものですが、PDF画層も取り込める点は今回の AutoCAD 2017 の機能のほうが一枚上手です。
クラウド絡みと、3DプリンタはA360との連携とかの話なので、特に目新しさはないです。
価格は、永続的ライセンス無くなったので、AutoCAD 2016 の時のなんちゃらサブスクリプションと変わらないと思いますので、年毎とか月毎においくら万円?っていう話になるのですが、ざっくり以下のような感じ。
- AutoCAD : 34,560円/月 (米国価格: 約210 USD/月)
- AutoCAD LT : 7,560円/月 (米国価格: 45USD/月)
AutoCAD 2016 で 永久ライセンスのバージョンアップをしなかった人は、もう今使ってるバージョンでいけるところまで頑張るか、おとなしく毎年の年貢を収める覚悟をするか、互換 CAD に移行するかといった感じです。
Windows 10 の絡みで、PC買い換えると、古いOSが入れられない事態になってきてるので、今使ってるバージョンでいけるところまで頑張るのもあと数年って言う感じです。
日本で AutoCAD からの移行だとクオリティ的に BricsCAD か IJCAD の二択になりますが、どちらもユーザレベルでは AutoCAD とそれほど遜色ないといっていいレベルまで来てるので、ランニングコスト圧縮の名目のもとで選択肢に入れても問題ないと思います。
(アプリの移植もポンコツ開発者レベルでも、AutoLISP と ARX は移植しやすいレベルになってきてます。)
AutoCAD (LT) は依然として オートデスクの収益の柱ではありますが、売上比率的に 1/4 位の割合なので、デスク的には重要ではあるけど3Dツール群の補助的な位置になって、現状維持レベルの投資対象に後退してるかなと思ってたりします。
10%の人員短期リストラで全体的に、一旦スリム化する計画らしいですし。