OpenGL® 4.6 リリース

オープン・コンソーシアムのクロノス・グループが、SIGGRAPH 2017 で 「OpenGL 4.6」を発表しました。

OpenGL、今年で 25 周年を迎えるそうです。もう四半世紀経つのかよ!って感じです。
(おいらの CG 歴とほぼ同じなんで、うちももうロートルの域なのかしら。とか思いつつ)

バージョン 4.6 ではコア仕様に 11 の ARB/EXT 拡張が追加されたそうで、コア仕様に並列計算&グラフィックスの中間言語である SPIR-V シェーダを取り込むためのサポートが追加されたとのこと。

OpenGL 4.6 の主な新機能
OpenGL 4.6 には、次の ARB 拡張機能が OpenGL のコア仕様に追加されています。
  • Open GL の SPIR-V サポートを標準化する、GL_ARB_gl_spirv 及び GL_ARB_spirv_extensions
  • ジオメトリ・バッチ・レンダリングに関連する CPU オーバーヘッドを削減、GL_ARB_indirect_parameters 及び GL_ARB_shader_draw_parameters
  • Direct3D で利用可能な機能への OpenGL サポートを標準化する、GL_ARB_pipeline_statistics_query 及び GL_ARB_transform_feedback_overflow_query
  • テクスチャ・シーンのビジュアル品質を改善するために、以前に IP に妨げられた機能を OpenGL にもたらす、GL_EXT_texture_filter_an isotropic に基づいた GL_ART_texture_filter_anisotropic
  • レンダリング・シャドーに関係がある、「ライトリーク」と呼ばれる共通のビジュアル・アーティファクトを抑制する、GL_EXT_polygon_offset_clamp に基づいた GL_ARB_polygon_offset_clamp
  • 機能とパフォーマンス向上のために、すべてのデスクトップベンダーがサポートするシェーダ組み込み関数を追加する、GL_ARB_shader_atomic_counter_ops 及び GL_ARB_shader_group_vote
  • エラーが生成されないように、アプリケーションでエラーフリー操作であることをアプリケーションに示すことで、ドライバのオーバーヘッドを削減する、GL_KHR_no_error

OpenGL 4.6の主な新拡張機能
  • 複数のシェーダのコンパイル・スレッドを起動し、シェーダのコンパイル・スループットを向上できる、GL_KHR_parallel_shader_compile
  • GL_KHR_no_error拡張をサポートする WGL または GLX で作成されるエラーコンテキストを認めない、WGL_ARB_create_context_no_error 及び GXL_ARB_create_context_no_error


とりあえず、 SPIR-V シェーダが強化されていくことで、グラフィック環境の差異による面倒くささが緩和されていく感じっぽいので、浮いたリソースを別に仕向けられるっていう点でも良さげかと思います。



元ネタ記事: khronos

2017-08-08

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DWG系 CAD チョットワカル。 CAD歴は AutoCAD R13~, IntelliCAD系 4~(BricsCAD含む), AresCAD (PowerCAD時代から),その他 JW_CAD とか国産CAD系諸々。 ブログではCADとCGに関する情報で気になったものをメモ的に取り上げます。 wiki.gz-labs.net / 書籍 / GizmoTools /twitter

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