Krita 3.3.0 と 3.3.1


3.2系の更新から2ヶ月しか経ってませんが、10月2日 に Krita 3.3.0 のリリース、半月もしない間に 3.3.1 が出たんで、更新激しいなとか思いつつ 3.3系の更新でまとめとこうかと。

3.3.0 の更新概要
  • Windows 8 event APIへの対応を追加。
    これにはより Surfaceシリーズなどで使用されている n-trig のペンにネイティブ対応可能に。
  • 表示機構のハードウェアアクセラレーションがリファクタリングされ、WindowsではネイティブOpenGLエンジンの代わりにオプションとして ANGLE を使用可能に。(Intel のグラフィックカード&ドライバで発生していた種々の問題を回避できるようになったということのようです。)
  • 高dpiスクリーン使用時に表示に乱れが生じることのある問題の修正
    (注:Windows及びLinuxではこの機能を利用するには設定ダイアログから有効にする必要があります)
  • クリップボードから新規画像作成時にその画像が名前を持つようになった。
  • スタート時にお気に入りブレンドモードとお気に入りブラシプリセットが正しく読み込まれるようになった。
  • GMIC 
    • Windows及びLinuxでプラグインを最新版にアップデート。
    • プラグインのパス設定を削除。Krita実行ファイルのあるフォルダとそのフォルダの隣にあって「gmic」から始まる名前のフォルダからG’micプラグインを探すようになります
    • レイヤーの扱いとKritaとG’micプラグインの間のコミュニケーションに関していくつか修正を行いました
  • jpeg を.png の拡張子で保存している糞サイトの対策。ファイルの中を見て判断するようになた。
  • PNG:
    • 16ビット及び32ビット浮動小数点画像はPNGに保存する際は16ビット整数に変換されるようになった。
    • 画像に(半)透明なピクセルが存在しない場合でもPNG画像にアルファチャンネルを保存できるようになった。
  • 表示のハードウェアアクセラレーションが無効になっている時、ブラシツールの色採取モードでカーソルの表示がおかしくなっていた問題を修正。
  • 参照画像ドッキングパネルは起動時ではなく表示されている時のみ画像の読み込みを開始するようになった。 (注意: 参照画像ドッキングパネルは画像の読み込みにQtのimageioプラグインを利用しています。もしLinux環境でDeepinデスクトップコンポーネントを利用している場合、これらを全て削除してください。Deepinのqimageioプラグインには画像を表示しようとする全てのQtアプリケーションをクラッシュさせる深刻なバグが存在しています。)
  • ファイルレイヤーは変更が行われた際に正しく読み込みを行うようになった。
  • 新たなコマンドラインオプションが追加。
    • –nosplash Krita の起動スプラッシュを非表示に。
    • –canvasonly Kritaをキャンバスのみ表示モードで起動。
    • –fullscreen Kritaをフルスクリーンで起動。
    • –workspace Kritaを任意のワークスペースで起動。
  • 選択
    • 全てを選択アクションは画像全体を選択する前にまず全ての選択をクリアするようになった。
    • キャンバス外まで選択範囲を拡張できるようになった。
  • パフォーマンスの改善:いくつかの箇所での設定からの余分な読み込みを除去。これによってレイヤーのサムネイル生成が早くなり、表示のハードウェアアクセラレーションが無効になっている時の描画が改善。
  • 数値入力欄は数値にデスクトップ設定に従う現在のロケールを使用するようになった。
  • バグ報告の際のシステム情報ダイアログを改善。
  • macOS/OSX固有の変更:
    • Bernhard Lieblがペンタブレットの精度を向上させました。曲線を描いた時不自然な直線と角が発生する問題が、まだ完ぺきではありませんが大きく改善された
    • AMDのGPUを持つmacOS/OSXシステムにおいて表示のハードウェアアクセラレーションへの対応を無効にするようにした。(PNGおよびJPGへの保存時にKritaがフリーズするための対策)
3.3.1の更新概要
  • リファレンス画像ドッキングパネルをフローティングにした状態でKritaを閉じると、次に起動した時にKritaがクラッシュする問題
  • 手動でZip解凍されてから再圧縮された.kraバックアップファイルをKrita 3.3.0が読み込めない問題
  • OSXでのスワップファイル作成時のクラッシュを修正。
  • 下のレイヤーへの統合でロックされたレイヤーが削除されないように変。
  • 様々なパフォーマンス改善、特にmacOS向け改善。
  • レイヤーのドラッグ・アンド・ドロップの見た目と振る舞いを改善。
  • ブラシプリセットセレクタのツールチップを改善。
  • カラーセレクタのメモリリークを修正。
  • Windows Ink APIでの回転とティルトを修正。
  • グループレイヤーに対して塗りつぶしツールを使用できないように変更。
  • テクスチャブラシに明度、コントラストスライダーを追加。
  • paste-at-cursor(カーソル位置に貼り付け)を追加 。
  • CPUキャンバスのパフォーマンス向上。
  • クリップボードに何かがある状態でKritaを閉じた際のクラッシュを修正。
  • Kritaでファイルレイヤーの画像を開くボタンを追加。

あと、Kritaのビジョンステートメントもアップデートされて、
 「Kritaは自由でオープンソースなクロスプラットフォームアプリケーションで、0からのデジタルアートファイル製作を最初から最後まで行うソリューションを提供します。Kritaは頻繁で、長期の、集中した使用に対して最適化されています。 」

となったようで、アート作品制作のお供として長く使えるツールとしての発展が期待されますね。

元ネタ記事: krita

2017-10-22

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