流行りにのっかって、ダークな UI とか、GEGL 対応以外にも色々と改良がなされている模様。
ざっくり更新内容
- 高 DPI 対応の新しい UI
- 4つの UI テーマ
- 最大32ビットのカラーチャネル対応
- FITS 画像は、チャンネルごとに最高64ビットの精度でオープン可能。
- マルチスレッド対応の強化
- GPU側での処理(オプション)
OpenCLドライバが安定しているシステムで利用可能。 - テキストツールで日本語入力が問題なくできるようになったよぉ
- リニアカラースペースワークフロー ガンマ補正された RGBカラースペースではなく、リニア RGB カラースペースで画像を処理できる。
- カラーマネージメントの改良(GIMP の本体機能になったのでどこでも適用できるようになった)
- CIE L*A*B と CIE LCH のカラースペース対応
- レイヤーとマスクの改良
新しいブレンドモード - LCHレイヤーモード:色相、彩度、色、明度
- レイヤーグループのパススルーモード
- リニアバーン、鮮やかなライト、リニアライト、ピンライト、ハードミックス、除外、マージ、スプリット
- レイヤー、パス、およびチャンネルに、カラーラベルでタグ付けが可能になり識別しやすくなった。
- レイヤーの合成オプションがユーザーに公開され、レイヤー関連の設定は最終的にレイヤー属性 ダイアログで使用できるようになった。
- ユニファイドトランスフォーム機能の追加
変形がやりやすくなった? - ワープ変換機能の追加
SNS で見え貼りたい人がよく使うあれな。 - ブレンドツールは グラデーションツールに名前変更されて、キャンバス上での編集が可能に。
- ファイル形式のサポート強化:TIFF、PNG、PSD、FITSファイルが読み書き可能に。
- PSD :パススルー、ハードミックス、ピンライト、鮮やかな光、および線形光ブレンディングモードをサポート。
- WebP :インポートとエクスポートの両方がサポート。アニメーション、ICCプロファイル、メタデータなどの機能を含む
- JPEG 2000 :ライブラリをジャスパーライブラリに変更して今風に。
- PDF :パスワードで保護されたファイルのインポート(パスは知ってること)と複数ページのPDFドキュメントのエクスポート(各レイヤは1 ページ)をサポート。
- メタデータの表示、編集、保存
Exif、XMP、IPTC、GPS、および DICOM のメタデータを表示および編集するためのプラグインが付属。 - バグレポートの簡略化とクラッシュリカバリ
実験的に実装されているツール
- N-Point変形ツール:指定した点同士を物理的に連携したような形で変形するツール。ボーンっぽい機能というか動画見たほうが理解が早いと思う。
- Painter っぽい機能:ブラシのキャンパス角度追従とか、対称、タイル作図とか
- フォトショっぽい機能:シャドウハイライトフィルタとか、パノラマ画像編集とか
2.10 が含まれる不具合修正が記事書いてる時点で 1000 超えてるので開発もそこそこの活発さで動いているようです。Windows版まだ配布されてないので、配布されたら試してみる予定。
元ネタ記事:gimp.org