paint.net 5.0.1 がリリースされたようで。
結構大きな更新だった 5.0 のリリースを追えていなかったので、合わせて内容をメモっときます。個人的にいくつか欲しかった機能が標準化されたので PS, PSP の出番が減るかもしれんね。😣
5.0の更新内容要約
- 多くのパフォーマンスの向上。GPU! GPU!
- 新機能
- ペンや描画タブレットの筆圧感知
- パス スムージング 安定化 が実装
- 埋め込みカラー プロファイルの適用 (paint.net 上でカラープロファイルを維持れるわけでななく画像の情報を表示するだけ。)
- サイズ変更の改善 (リサンプリング モードに新しく Adaptive とLanczos が追加されて品質&パフォーマンスUP!)
- 露出、 ハイライト / シャドウ、温度 / 色合い が標準で入った。
- 新しい効果:写真(回転)、ドロップ シャドウ、ボケぼかし
- エフェクト プラグインは、現在の画像のすべてのレイヤーにアクセスできるようになった。
- GPU レンダリングをサポートする 新しいエフェクト プラグイン システム。
組み込みのエフェクトと調整のほとんどすべてが GPU を使用してレンダリングされるようになり、パフォーマンスと品質が大幅に向上。 - 完全な 32 ビット浮動小数点精度 (1 ピクセルあたり 128 ビット) で実行されるため、処理パイプラインを移動する際のレンダリングの品質と色の精度が大幅に向上した。
- 改善されたエフェクトと調整
既存エフェクトの多くが改善・更新され、すべてが GPU で実行されるようになった。 - レイヤ → 回転 / ズーム
技術的には歪み効果で、品質スライダー、Sampling プロパティ、やり直しのタイリング機能が追加された。[タイリング] チェックボックスは、[透明]、[ラップ]、または [ミラー] から選択できる [タイリング モード] ドロップダウンに置き換えられた。サンプリング プロパティを ニアレストネイバー法に設定し、同時に拡大すると、ピクセル化されたアンチエイリアスの外観が生成される 。 - 調整 → 明るさ / コントラスト
レンダリングに GPU を使用するようになった。 - 調整 → 色相/彩度
レンダリングに GPU を使用するようになった - 調整 → ポスタライズ
レンダリングに GPU を使用するようになり、アルファ チャネルのポスタリゼーションも可能になった。 - 調整 → セピア
レンダリングに GPU を使用するようになり、強度スライダーが追加された。 - エフェクト → アーティスティック → インク スケッチ
GPU で実行されるようになり、大幅に高速化された。 - エフェクト → アーティスティック → 鉛筆スケッチ
GPU で実行されるようになり、大幅に高速化された。 - エフェクト → ブラー → ボケ
アンフォーカス エフェクトに代わる新しいエフェクト。レンダリングには GPU を使用。 - エフェクト → ブラー → フラグメント
レンダリングに GPU を使用するようになり、レンダリング品質が向上。 - エフェクト → ブラー → ガウスブラー
半径 プロパティの範囲が広がり、0.1 ピクセル単位で指定できるようになった。また、ガンマ ドロップダウン、ガンマ指数スライダー、品質スライダーも追加された。
ガンマ ドロップダウンのデフォルトは「sRGB (2.2)」で、ガンマ補正の結果が保証されます。これを「リニア (1.0)」に設定すると、以前のバージョンの Paint.NET と同じ結果が得られる。
ガンマ指数スライダーを使用して、画像の明るい領域を際立たせることがで切る。
1 未満の値を指定すると、奇妙な色のにじみ効果が発生し楽しいものになる。
品質レベルの範囲は 1 ~ 4 です。最初の 3 つ の最適化 は Direct2D の ガウスぼかし効果 プロパティに対応し、レベル4は新しいカスタム実装であり、非常に高いレベルの品質でレンダリングし、ガンマ補正またはガンマ誇張レンダリング。以前のバージョンの Paint.NET (v4.1 – v4.3) は、常に品質値 3 と同等にレンダリングされました。
警告: レベル4の品質は GPU キラーです*** — 最速の GPU でも時間かかる! - エフェクト → ブラー → モーションブラー
Edge Mode プロパティが追加され、画像の外側のピクセル サンプルを決定する方法を制御できるようになった。 - エフェクト → ブラー → ラディカルブラー
レンダリング品質が向上し、品質スライダーを 1.0 から 8.0 の間で 0.1 刻みで設定できるようになった。 - エフェクト → ブラー → ズームブラー
レンダリングに GPU を使用するようになり、レンダリング品質が向上し、フォーカス プロパティで前景と背景のバランスを制御できるようになった。 また、1.0 から 8.0 の間で 0.1 刻みで設定できる品質スライダーも追加された。 - エフェクト → 歪み → 膨らみ
レンダリングに GPU を使用するようになり、レンダリング品質が向上し、Edge Behavior プロパティが追加された。 - エフェクト → 歪み → クリスタル化
レンダリングに GPU を使用するようになり、レンダリングの品質が向上。 - エフェクト → 歪み → 凹み
レンダリングに GPU を使用するようになり、レンダリング品質が向上し、Angle プロパティが追加された。 - エフェクト → 歪み → くもりガラス
レンダリングに GPU を使用するようになり、レンダリング品質が向上し、拡散プロパティと ランダム ボタンが追加された。
拡散プロパティは、ピクセルが最小散乱半径と最大散乱半径の間でどのように分散されるかを制御する。値が小さいほどピクセルが最小半径に近く分散し、値が 1.0 (デフォルト) の場合はピクセルが均等に分散され、値が大きいほどピクセルが最大半径に近く分散する。
以前は、プロパティ スライダーの 1 つを変更するたびにランダム化がリセットされていた。より安定した方法で効果を変更し、必要な場合にのみ再ランダム化できるようになりました。 - エフェクト → 歪み → ピクセレート
Scale Down と Scale Up モードを指定できるようになった (ピクセレーションは、最初に画像を縮小してから元に戻すことで実装)。 これにより、目的に合わせて効果の外観を微調整できる。 - エフェクト → 歪み → Polar Inversion
GPU で実行されるようになり、パフォーマンスが大幅に向上し、レンダリング品質が向上。 - エフェクト → 歪み → Tile Reflection
GPU で実行されるようになり、レンダリング品質が向上し、Edge Behavior プロパティが非常に興味深い結果を生み出す可能性がある。 - エフェクト → 歪み → ツイスト
GPU でレンダリングされるようになり、レンダリング品質が向上。 - エフェクト → ノイズ → ノイズ追加
GPU で実行されるようになり、ランダムボタンが追加された。 以前のように、プロパティが変更されるたびに再ランダム化されるわけではない。 - エフェクト → 写真 → グロー
GPU で実行されるようになり、大幅に高速化された。 - エフェクト → 写真 → シャープ
完全に書き直され、良い結果が得らるようになった。
しきい値スライダーが追加された。 - エフェクト → 写真 → ソフトポートレート
GPU で実行されるようになり、大幅に高速化された。 - エフェクト → 写真 → ビネット
GPU で実行されるようになり、大幅に高速化されました。 - エフェクト → レンダー → 雲
多数のブレンドモードが追加された。 - エフェクト → レンダー → ジュリアフラクタル
マンデルブローフラクタル が GPU で実行されるようになり、CPU と GPU に応じて、パフォーマンスが 2 倍から 100 倍向上。 これらのエフェクトのブレンド モードを選択できるようになった。 - エフェクト → レンダー → 乱気流
Blend チェックボックスの代わりに ブレンドモード ドロップダウンが追加された。 - エフェクト → スタイライズ → エンボス
GPU で実行されるようになり、大幅に高速化された。 - エフェクト → スタイライズ → エッジ検出
完全に書き直され、角度プロパティの代わりに、強度とぼかしのスライダー、アルゴリズム ドロップダウン (ソーベルまたはプレウィット)、オーバーレイ エッジ チェックボックスが追加された。
5.0.1 の更新内容
5.0からの変更
- 新規: ツールバーの [ブラシ サイズ] の横に、圧力感度を有効/無効にするためのボタンが追加されました。 このボタンは、互換性のあるペンまたは描画タブレットが検出され、[設定] で Windows Ink が無効になっていない場合にのみ表示されます。
- 修正 マルチモニターの Windows 10 システムでのみ発生するメイン ウィンドウのいくつかの問題に対処。
- 修正 ズームツールのいくつかの小さな問題に対処。
- 修正 特定の種類の長さ 0 の IPTC メタデータを含む JPEG または TIFF を保存する際の問題に対処。
- 修正: 最初に列挙された GPU が Direct3D 11 をサポートしていない、複数の GPU (Intel HD iGPU および AMD/NVIDIA dGPU など) を備えた古いシステムでは、PDN は、落ちるのではなく、Direct3D 11 要件を満たす次の列挙された GPU を使用するようになった。CPU レンダリングに戻る。
- 修正 正確に 2 ピクセル幅の小さな画像で鉛筆ツールを使用したときのレンダリングのバグに対処。
- 修正 バグのある GPU ドライバーを搭載したシステムでのクラッシュに対応。この場合、Paint.NET はソフトウェア レンダリングに戻そうとする。
- 修正 一部のデバイスが同じカーソル ID を要求していた、複数のペン/タブレット デバイスを備えた一部のシステムでのクラッシュに対応。
- 変更: EXE やシェル拡張 DLL だけでなく、すべてのバイナリがデジタル署名されるようになった。
- プラグインを更新
- AvifFileType はバージョン 1.1.23 に
プログレッシブ デコードの問題を修正 - DDSFileTypePlusはバージョン 1.11.0.0 に
これにより、間違った拡張子で保存されたファイルを検出し、とにかくファイルをロードしようとする。 - WebPFileType はバージョン 1.3.16.0 に
誤った名前のファイルの検出を修正
元ネタ記事:paint.net blog