より新しい記事はこちら >> https://gizmolabs.blogspot.com/2021/10/dwgcad-ijcad-2021bricscad-v22.html
そういえば、IJCAD の新バージョンリリースについて最近はツイッタで済ませちゃって記事にしてないなと思ったので、BricsCAD と合わせてまとめ的に書いておきます。
IJCAD 2019(2019年2月リリース)
- CAD データに絡む機能面で、AutoCAD に追いついていない部分は、残りは拘束系機能の未対応と3D系機能が諸々拙い位と言っていいレベル。
- 2D は前バージョンから微強化。
- 3D は前バージョンと変わらず。
- パフォーマンスは前バージョンから特筆すべき差はなし。
BricsCAD V19(2018年11月リリース)
- CAD データに絡む機能面で、AutoCAD に追いついていない部分は、残りはダイナミックブロックの作成、カラーブックの未対応、3D系機能がまだ弱い位と言っていいレベル。
- 2D は互換的な強化とともに、独自の便利機能に手が入り始めた感じ。
- 3D は独自の BIM系の機能が急ピッチで追加中という感じ。(ArchiCAD やRevit レベルにはまだ届いてない。)
- パフォーマンスは前バージョンから特筆すべき差はなし。
- 異尺度(ブロック、寸法、文字、ビューポート、etc)
- フィールド
- 表オブジェクトとデータリンク
- ダイナミックブロックの利用
- マルチテキストの対応書式の拡張
- マルチ引出線
- シートセット
- 印刷(パブリッシュ、Windows標準プリンタ)
- 循環選択
- 2018 DWG・DXF形式対応
- 複雑な状況の外部参照
ただ、AutoCAD との互換(共用)を考えた場合、CAD 利用者の負担(細かな操作感の差)や環境の合わせやすさについては、IJCAD のほうが大分小さなショックで移行できると思います。(自分の場合 AutoCAD と IJCAD 起動してて、見間違う事があるくらいなのであえてどちらかのUIの色味を変えてたりします。)
BricsCAD は単体で見れば使いやすさや将来性のポテンシャルはあると思うんだけど、AutoCAD と併用しながら移行するのは、ちょっと辛いなと感じる位の使い勝手の差があるので、AutoCAD 環境捨ててドッコイショで移行する感じじゃないとキツイかなと感じます。(自分のアプリ作るのとその範囲で動かす分には良いけど、素で図面書くってなったらストレス高め。)
比較する点は他にも API の対応具合とか細かな動作の差とか色々あると思いますが、そのへんはざっくり大枠で言えば同レベルかなという感じです。
ソリューション製品的なデータ互換を伴う移行先としては、
- AutoCAD Architecture → BricsCAD BIM
- AutoCAD Civil 3D→ 移行先なし
- AutoCAD Electrical → 移行先なし
- AutoCAD MAP → 移行先なし
- AutoCAD Mechanical → IJCAD Mechanical
- AutoCAD P&ID → 移行先なし
という感じ。
元ネタ記事:IJCAD, Bricsys