Blender 2.90 がリリース


最近 2Dイラストソフト的な使い方でも結構使われ始めてるっぽい Blender ちゃんですが、新バージョンの 2.90 が出ましたね。

だいぶいい感じになってきた前バージョンの 2.8x から、ユーザーエクスペリエンス改善の継続と、EEVEE、サイクル、スカルプト、VR、アニメーション、モデリング、UV編集など、諸々の機能についても改善されているようです。

更新内容がいっぱいありすぎるので詳しい情報は本家ページを見てもらうとして、気になった部分をかいつまんでメモ。
  • 空のシミュレーションが、大気散乱を考慮した形で可能に。
  • EEVEE のモーションブラーは完全にゼロから書き直され、メッシュの変形、ヘア、サブフレームの累積がサポートされ、精度が向上しています。(メモリめっちゃ食うっぽい)
  • Intel Embree (EEVEE じゃない紛らわしい)がレイトレーシングに使用されるようになり、対応している Intel CPU でモーションブラーのあるシーンでの Cycles パフォーマンスが大幅に向上(グラフ見ると8倍くらいの高速化?)。その他モーションブラーなしのシーンは物によってはちょっと遅くなるものもあるようだけど、平均的には高速化されてるみたい。Intel CPU でモーションブラークソ遅いから止めとこうぜ!っていうのを気にしなくて良くなったっていう状況になったってことですかね。
  • シャドウターミネーターオフセットで低ポリゴンメッシュのシェーディングが良さげにセットできるようになったので、それっぽい感じが出しやすくなった。(物理的に正確ではない)
  • CUDA および OptiX の NVLink サポート。Cyclesデバイス設定で有効にすると、NVLinkブリッジに接続された GPU がメモリを共有して、より大きなシーンのレンダリングをサポート。(OptiX は、Maxwell 以上のGeForce 700、800、900、1000シリーズをサポートするすべてのNVIDIA GPUで利用できるようになった。)
  • サブディビジョンレベルを選択してスカルプトし、レベル間を切り替えることができるようになった。変位情報はスムーズにレベル間で伝播される。
  • 流体キャッシュのOpenVDBサポートの改善。煙(グリッド)および液体(グリッドと粒子)データが、フレームごとに単一の.vdbキャッシュファイルにキャッシュされるように。
  • クロスフィルターで、4種類のシミュレーションを使用してメッシュ上の布をシミュレート可能に。
  • 布の物理計算で含まれる流体または周囲の流体の重量をエミュレートする圧力勾配を適用するオプションが追加。
  • メッシュ法線が編集しても正しく保持されるように。
  • メッシュの編集中にUVと頂点カラーを自動的に調整したり、UV編集での最短経路選択やUVリップの分離などの強化でUV編集がやりやすく。
  • ファイルブラウザーが、Windowsシェルリンク(ショートカット)をサポート。←地味だけど使い勝手的に便利。
  • 太字および斜体フォントのサポート。
  • 統計情報の表示で、シーン統計が3Dビューポートでオーバーレイ出来るようになったり、ステータスバーに、ビデオメモリの詳細を含む統計を切り替えられたり出来るようになった。
  • ユーザーインターフェースで、項目検索が出来るようになったり、項目をよりコンパクトに表示できるように設定が出来るようになった。

機能アップの反面、パフォーマンス面はメモリとかCPU性能の物理で殴りに行く感じなので、高性能 PCというかワークステーションがあると楽しい感じになりますね。


元ネタ記事: Blender 2.90

2020-09-02

3DCG Blender CG ブレンダー

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