ベンダー待ちしてたので、ITCのリリース通知からちょっとタイムラグがありますが、国内ベンダーがなくなって久しい IntelliCAD の 最新バージョン 11 がリリースされたようです。毎年この時期に出るのが恒例化してきてますね。
とりあえず内容は以下の通り
- パフォーマンスアップ(OpenGL 使える場合)
- レイアウト切替,モデルとレイアウトの再生成 : 1.4x
- モデル空間のオブジェクト範囲ズーム : 2.3x
- レイアウト内の範囲へのズーム : 13.4x
- モデルとレイアウトのズームインおよびズームアウト : 1.6x
- 窓選択と交差選択 : 1.3x
- ポリラインのベクトル化の高速化。
- クイック選択コマンドは、大きな図面で 2x。
- Autodesk® Revit® 2022 ファイルのインポート対応。
- .ifc、.rvt、.rfa ファイルのアタッチ対応。
- .obj ファイルにエクスポート対応。
- ACIS® バージョン 2022 対応
- PDF 出力対応。
- 表示スタイル コントロール対応
- セクションで点群の断面 (OpenGL ES必須)
- ウォークフライ表示対応。(フライスルーじゃなく?)
- ビュー キューブ対応。
- [反転] コマンド対応。
- [点で分割] コマンド対応。
- 選択非表示対応。
- 表の対応強化
- マッチセル
- セル書式
- -table
- フィールドでシート セット データの対応。
- 境界ハッチングの扱いが向上。
- PostgreSQL、MySQL、WFS サーバー接続からのマップ ファイルをインポート対応。
- Windows 11 対応
API系
- ODA SDK 2022.12ベースに。
- IntelliCAD IcAPI をプレリリース状態で搭載。
(Object ARX 互換を向上させてる形で API に作り直ししてるっぽい。) - パフォーマンスの向上:
- (ssget) xData フィルタを使用: 10x
- sds_dictadd : 6x
- スケーラブルな線種を含むファイルの再生成と保存 : 10x
- エンティティの消去 : 4x
- スナップ : 10x
- 再描画は 10x
新規および変更されたシステム変数
- AUTOUNLOAD, BKGEDITTEXTCOLOR, BKGEDITTEXTTRANSPARENCY, CGEOCS, CMDBARFONT, CMDBARFONTSIZE, CMDBARFONTSTYLE, CMDLINEBKGCOLOR, CMDLINEKEYWORDCOLOR, CMDLINEKEYWORDHLTCOLOR, DATALINKNOTIFY, DYNCURSORMODE, FIELDDISPLAY, FULLPLOTPATH, GEODATAUSE, HPCOLOR, LTGAPSELECTION, NAVVCUBEDISPLAY, NAVVCUBELOCATION, NAVVCUBEOPACITY, NAVVCUBEORIENT, NAVVCUBESIZE, NAVVCUBESETTINGS, OBJECTISOLATIONMODE, PREVENTCLIPPING 、SELECTIONEFFECT、SELECTIONEFFECTCOLOR、STEPSIZE、STEPSPERSEC、VPCONTROL、WALKFLYLENS、XNOTIFYTIME。
- SELCROSSINGFRAMECOLOR は CROSSINGFRAMECOLOR に名前が変更された。
- SELWINDOWFRAMECOLOR は WINDOWFRAMECOLOR に名前が変更された。
- ENABLEINCREMENTALSAVE は削除
はい、以上です。
今回は 10.x の小幅更新かと思いきや 11 というメジャーバージョンが上がっただけの内容になってますね。
まだ求められる性能に達してない部分は結構あるとは思いますが、描画パフォーマンス向上が著しいので、小規模図面なら問題ないレベルになってるかもしれません。(試す時間無いので誰か試して教えて!)
シートセット項目のフィールドが一応サポートされたので、そろそろ AutoCAD 外で使ってもトラブらない範囲に入ってきたかもしれません。元ネタ記事:ITC / CMS_IntelliCAD